ストロークプランを立てる1.2
1.与えるべきストロークを他人に与える
上司、同僚、部下、妻(夫)、子など身近な人を選び、身体、言語、非言語の三つの種類のストロークをあたえる具体的なプランを立ててください。
たとえば上司に対して、明るい声で「おはようございます」おはようございますとか「はい、わかりました」と挨拶や返事をする。奥さんに対して「その服に合うよ」とか「今日の料理はおいしいね」という具合です。非言語的なストロークの例としては、子供と一緒に遊ぶ、同僚の話を聞いてあげる、妻(夫)に小さなプレゼントをするなどがあげられます。
もしグループが構成できるのであれば、ペアを組んで、交互に上司になったり、部下になったりしながら、与えたいストロークの練習をするのもよいでしょう。
こうした役割演技の他に、グループの一人ひとりに、「私はめったに人を褒めない方針だ」つか「言わなくても分かっているだろう」といった考えの持ち主は、この際、思い切ってストロークパタンを変えてみてはいかがでしょう。
2.欲しいストロークは相手に要求する
私たちは「欲しくても、それを求めるのははしたないことだ」と考えますが、求めないのに相手が期待に応じないと勝手に恨むのは、もっと不健康なことではないでしょうか。
求めて断れるのを恐れたり、求めるのを遠慮するのは、幼時から身についた古い感情生活の習性です。自分の中の頓知を使って、賢く楽しく要求するプランを立ててみてください。
女性であれば、夫の無関心を嘆いてばかりいないで「どう、この服似合うかしら」とか「来週の水曜日は、私たちの結婚記念日ですわね」と一言発言するようにするのです。
では身近な人を何人か選び、その人から与えて欲しいストロークを具体的に書き出してください。次にあなたの中の頓知と相談して、どうやってその要求を相手に伝えるか、いろいろと方法を工夫してみましょう。
グループであれば、メンバーの一人ひとりを回って、五円玉、十円玉といった小銭をくださいと頼んでみてはいかがですか。これは要求の練習としてなかなか効果があります。
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