ストロークプランを立てる3.4
3.欲しいと思っているストロークは受ける
まず肯定的ストロークを受け取らない、あなたの癖に気づきましょう。たとえば「なかなかいいネクタイですね」と褒められると「いいえ、たまたまバーゲンで安く手に入ったものです」などと答えていませんか。
「よくできましたね」といわれると、すぐに「いいえ、運がよかっただけです」とか「いつもは、こううまくできないんです」と弁解するのもこの類です。
たしかに日本社会では、本心を隠して秘密にしておくことが奥ゆかしいと考える風潮がありますが、健全な人は内心で十分に喜んでいるものです。
では今まで身近な人々から与えられた肯定的ストロークを思いだしてください。自分を軽蔑したり、卑下したりするのをやめて「ありがとう」「そうおっしゃっていただくと嬉しいです」「あなたからそう言われると元気がでます」と受け入れていい気持ちになってみましょう。
グループで練習する場合は、グループの真ん中に立って、各メンバーから自分についての肯定的ストロークをもらいます。ストロークがうまく受け取れたら、グループが喝采するとよいと思います。
4.欲しくないストロークは上手に断る
これまでに身近な人々から何か言われて、嫌な気持ちになった体験を思い起こしてください。また自分に与えられる否定的ストロークのうちで、特に嫌いなものをリストアップしてみてください。
たとえば次のようなものです。
〇お前は何の取り得もない人間だ。
〇君は常識が足りないね。
〇どうせまたミスをするでしょうけどね。
〇その服は、そのネクタイは全然合いませんよ。センスが悪いなー。
こうした否定的なストロークには、こちらを陥れようという意図が隠れていますから、冷静に受け止めることが肝心です。先にあげた、あなたの嫌いな否定的ストロークを断る方法を考えてください。あくまで中立的な立場を守り、静かに事実を確かめるようにしてみます。
たとえば次のような対応はいかがでしょう。
〇君にはそう見えるんだね。
〇あなたはそう思うのね。
〇なるほどそうかもしれない。じゃあ、どこがおかしいのかな。
〇あなたにはそう映るんですね。では私はどうすればいいのかな。
否定的なストロークが来た時、それをもともに受けて「売り言葉に買い言葉」になる喧嘩(ゲーム)をしたり、一人部屋の壁に向かってじっと悔しがるといった反応をするのは、望ましいものではありません。
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