お金以上のリターンをもたらす人間関係の習慣8


離れた年代の人と交流する

70代の男性経営者から、こう言われたことがありました。
「コロナで仕事がなくなった20代の女性が5人、一時的に家に居候していたんだ。あれは私の革命だった。最初はストレスだったが毎日、目から鱗の気づきがあって、いい刺激を受けたよ。自分を壊すなら、50歳年下の人たちとつき合うべきだね」

たしかに、と膝を打ったのです。同じ世代で価値観の合う人とだけつき合っていては固定観念で頭がカチカチになっていく。新しいものを吸収していくには、コミュニケーションに苦心しながら、想像を超えたものに出会う必要があるわけです。

それを意識していたから、ふと気がつけば、若い友人だけでなく、90代の友人とも交流するようになっていきました。

接点がある異世代は、仕事の業種が同じ、趣味や好きなものが同じ、同窓生や地域の集まり…と、共通項もあるもの。そこから話していくと、まったく違う視点があって、まさに目から鱗の情報を教えてもらったり、自分の先入観をしらされたりして、ほんとうに学びが多い。

また、それぞれ得意なことが違うので助かったり助けられたり、単純に楽しかったりして、互いに役立つ関係になれるのです。

私の知るある地域のコミュニティでは、高齢者が若い世代に料理を教えたり、子育ての相談に乗ったり。若い世代も荷運びや旅行の手配を手伝ったり…と、自然に“相互扶助”が成り立っています。

一昔前は三世代同居でやっていたことが、これから私たちが安心して生きていくために、世代を超えた関係をつくるのも、ひとつの手段かもしれません。

年の離れた人たちと関わっていくには、コミュニケーション力や、人間力もいくらか必要。それも含めて、積極的に交流する意味は大きいと思うのです。

☆世代間の枠を取り払うには、上から目線にならず、どんな相手にも敬意を示すこと!


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2024年2月12日