良好な親子関係を築く会話の方法を知ろう3

ポイント1子供の言葉ではなくメッセージを受け取る
人とのコミュニケーションは、実は言葉ではなくメッセージのやり取りで行われています。
どういうことかと言うと、たとえば付き合っている2人がいて、デートに遅れて来た彼に「もういい?」と彼女が怒って言ったとします。
もし彼が彼女の言葉をそのまま受け取って「そうなん?じゃぁ今から帰るわ」と言ったらどうでしょう?
彼女は「ええっ?」となりますよね。
ではもし彼が、彼女の様子や雰囲気から、怒っているメッセージを受け取って「ごめん!今日は好きなものを食べて良いからさ!機嫌直してよ~」と言ったとします。
すると彼女は「しゃ~ないな~」と、ご機嫌になります。
これが、言葉ではなくメッセージを受け取るということです。
コミュニケーションは、非言語メッセージ(言葉ではなく、相手の表情、雰囲気、言葉のトーンなど)でやり取りしているのです。
〇心の内に秘めたメッセージ
不登校の親子でよくある会話を例に挙げてみると、たとえば子供が
「勉強が分からないから学校に行けない」
と言ったとします。
言葉を鵜呑みにした親は、つい子供を塾に行かせようとしたり「勉強を教えてあげよう」と言ったりしますが、多くの場合、子供は塾に行こうとしませんし、親から勉強を教わる態度を示さないものです。
そこで「勉強が分かるようになれば学校に行く!」と捉えた親が、なんとかして子供に勉強をさせようとすると、関係性が悪化するのです。
しかしここで言葉ではなく、子供が発しているメッセージ(言葉には出さないけれど、心の内に秘めている言葉)を受け取るようにすると、親は自分の取るべき対応が自然と分かってきます。
たとえば
「学校に行けなくなって不安だよ!どうしたらいい?助けて!」
という子供のメッセージを、親のあなたが受け取ったとしたら「しばらくは休ませて、温かく見守ろう」というように適切な対応ができます。
このように普段の会話で、子供が発している非言語メッセージを受け取り、そのメッセージに対して親が対応をすると、親子関係は非常に良くなります。
子供が発しているメッセージを受け取るコツは「もう1人の冷静な自分」を意識して待つようにすることです。
なぜなら、冷静な自分は、物事の本質を捉えることができるからです。
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