子供の自己肯定感を高める方法を知ろう2

実践3…視点を変える声かけをやってみよう
自己肯定感が高まり自己受容できるようになると、子供は動き出します。
「ダメだと思っていた自分のイヤなところが、実は長所だったんだ!」と思えると、びっくりするぐらい子供は急激に変わります。
視点が変わる声かけは、子供のことを一番良く知っている親だからこそできることです。
ぜひ、コツをつかんで実践してみてください。
◇事前準備をしておくと声かけしやすい
子供が意欲を失っているように見えた時、視点を変える声かけをいつでもすぐに行えるように、子供が「自分はダメだと思っていること」に対するメリットを事前に考えておきましょう。
(1)子供がダメだと思っていることを書きだす
(たとえ親がダメだと思わないことでも、まずは子供の思っていることを受け止めましょう)
(2)「ダメだ」のメリットを考える
(短所と長所は一体なのいで、見方を変えて考えてみましょう)
(3)子供がイメージできる“たとえ話”を考える
(「ダメな点が実はメリットだった!」と子供がイメージできたり、自分がダメじゃないことに気づけるような“たとえ話”を考えましょう)
◇視点を変える声かけの具体例
人からどう思われるかが気になり、外にすら出られない子供がいたとします。
どうすれば「人目を気にするあなたはダメではない!」と気づかせてあげられるのでしょうか?
1.子供がダメだと思っていることを、まずは受け止める
視点を変える声かけで最初にすることは、子供の思っていることを言葉にして受け止めてあげることです。
たとえば
「確かに、人目を気にしてしまう自分はダメだと思ってしまうよね…」というように、子供の思っていることを、まずは受け止めてあげるのです。
もしここで「そんなことないよ!」と、子供を励ましたとすると「お母さんは、私、僕の気持ちを分かっていない」となります。
なぜなら子供は今までの自身の経験から「人目を気にするのはダメだ」と思っているからです。
子供の意見を否定するのではなく、まずは受け止めてあげてください。
2.気持ちの代弁をする
子供がどんな思いをしているのかを、親が代弁してあげます。
たとえば
「人目を気にしないようにしようと思っても、気になるよね。お母さんが〇〇ちゃんだったら、学校に行かなきゃと思っても、周りにどう思われているかを考えると怖くて学校に行けないかも…」
このように、思い悩んでいることを親から先に言ってもらえると、子供はそれだけで救われた気持ちになります。
子供の特性によりますが、心の代弁をしてあげると、苦しかった今までの思いが吹き出して泣き出す子もいますし「そうなんだよ…」とパンドラの箱にしまっていた思いを、吐露してくれる子供もいます。
子供の反応がどうあれ、親は子供を理解し、受け入れていることを示してあげましょう。
3.自分がダメじゃないことを気づかせてあげる
最後に、視点を変える声かけですが、ポイントは事前準備にあります。
子供がイメージしやすい“たとえ話”をいくつか事前に準備しておくことです。
子供が「なるほど!」と思えることが、視点が変わるポイントです!
たとえば「人目を気にする」メリットのたとえ話は
「〇〇ちゃん、今はつらいと思うけど、あ母さんは,〇〇ちゃんが人目が気になる子で良かった!って思ってるんだよ。
だってさ、社会人になって空気が読めない人、たくさんいるよ~。
仕事ができてる人って、空気が読める人だったりするからね!
だから〇〇ちゃんの人目を気にするところって、お母さんは才能だと思うんだ」
これはあくまでも一例ですが、あなたのお子さんの「自分はダメだ!」という思い込みをくつがえすような視点での声かけを、シャワーのように浴びせかけ、自己受容ができるようにサポートしてあげましょう。
◇連絡先
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